2022年– date –
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慎古事記の神NEO
【第6回】 アメトコタチのTNGR
歳の終わりに一つ、あまり面白くない話をいたしましょう。 近年遺失物係を悩ましている忘れ物に遺骨というものがございます。電車の網棚やスーパーのトイレ、そのようなところに置かれた忘れ物が、戒名札や火葬場を特定できるような包みが取り除かれて... -
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【第5回】 ウマシアシカビヒコジⅡ
今年も終わりが近づいてまいりまして、夏の酷暑が嘘のように日毎に寒さが増してまいります。この時期の天気予報を見ると日本という国の多様性がわかります。 同じ日の予報で北海道と沖縄では20℃以上温度が違う。一つの国土の中に亜寒帯から亜熱帯まで有す... -
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【第4回】 日本人とお米のTNGR
かつて、ひとまとめにして「隠れキリシタン」と呼ばれた方々がおられます。慶長の禁教令の後、邪教としてキリスト教を信仰することが禁じられた後も、取り締まりの輪を潜り、密やかに信仰を続けキリスト教を棄てなかった人々。 キリスト教史に名高い「信徒... -
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【第3回】 タカムスヒ カミムスヒという神
何かを成すにあたって、大事なこととして時と縁というものがございます。他の全ての条件は揃っていたというのに、この二つに恵まれなかったが為に上手くいかないこともあれば、そのつもりはなかったのに、この時と縁に恵まれた故に、ことを起こしたものが... -
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【第2回】 アメノミナカヌシとのTNGR
お散歩大好きな犬でさえ 「お外に行きたい」 とおねだりはしても冷房の効いた部屋の中の涼しさと冷房を入れていない部屋の外の暑さを比較して、お家の中でもこんなに暑い。お家の外はもっと暑いと冷静に判断し、おねだりを撤回して涼しい部屋の中にUターン... -
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【第1回】 古事記の神と人とのTNGR
コロナの状況もだいぶ落ち着いてまいりまして、このまま終息することを願っているのですが。私、大丈夫だと見極めがついたらしたいなあと思っていることがございます。 内幸町にイエローバンブーというベトナム料理店があるのですが、とある理由から、... -
慎古事記の神
【第26回】人心と古事記
月一で行われるわけではないので、並行してお聞きしている訳ではないのですが、宗匠から日本の神々についてのお話を伺うのと同様に、お坊様から仏教についてのお話を聞かせていただいておりまして。 仏教というのは布教してはいけない教えなのだそうですね... -
慎古事記の神
第25回 アメノコヤネ
よく知られた物語の中でも語られなかった謎というものはございます。例えば高畑勲監督の遺作となった「かぐや姫の物語」あれなどまさに竹取物語の中で語られなかった謎に高畑監督が挑んだ物語ですね。 映画公開時のキャッチコピーは「姫の犯した罪と罰」そ... -
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第24回 宗像三女神
海という天然の城壁によって守られている私達には理解しにくい感覚ですが、対立する国々が元は同じ国だったという例は世界では珍しくありません。 日本では、国難とされる元寇。これは世界史的に見ると、日本はなんと運と地形に恵まれた国だという話になり... -
慎古事記の神
第23回 五皇子
日本人というのは、わりあい時に支配されやすい性格で、12月24日まではクリスマス。 それを過ぎたらガラッと切り替えてお正月を迎える準備に走り出し、大晦日までは賑やかに慌ただしく過ごしたかと思うと、除夜の鐘を境に静かに新しい年を迎える。 その...
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