古事記の神– category –
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古事記の神
【第10回】 シンメトリーのTNGR
権利に対する意識が厳しくなったせいか、この頃は以前より見かけることが少なくなった気もいたしますが、ひと昔前までは、海外の映画や小説からアイデアを得た作品をわりと見かけた気もいたします。 これは映画やドラマだけでなくマンガについてもそう... -
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【第9回】 ウヒヂニからオオトノベ
その地域に住むものにとっては何の不思議もないことが、他地域に住むものにとってはとても不思議に映ることが時に起こります。 分かりやすい例で言えば祭り。自衛官を父に持つ友人は「長野の御柱祭りにだけは行くな」と固く戒められたそうです。曰く「あ... -
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【第8回】 トヨクモニ 神と人の饗えと宴
どうやら今の内閣は人に恵まれていないようでして。辞任ドミノと言われるくらい閣僚の更迭が相次いだかと思えば、今度は秘書官まで失言で更迭しなければならないと、総理もなかなか苦労が絶えません。 好き嫌いは誰にでもあることで、何が好きで何が嫌い... -
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【第7回】 クニトコタチ 両の手と大地のTNGR
ただ見てくれる存在があることの有難さ。そういう存在があることを実感したいという願望を皆どこかに持っているような気がします。 どこかに発表するというあてもなく、ただ作者が自分のアカウントからTwitterマンガとして発信した夜廻り猫。 「む、これは... -
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【第6回】 アメトコタチのTNGR
歳の終わりに一つ、あまり面白くない話をいたしましょう。 近年遺失物係を悩ましている忘れ物に遺骨というものがございます。電車の網棚やスーパーのトイレ、そのようなところに置かれた忘れ物が、戒名札や火葬場を特定できるような包みが取り除かれて... -
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【第5回】 ウマシアシカビヒコジⅡ
今年も終わりが近づいてまいりまして、夏の酷暑が嘘のように日毎に寒さが増してまいります。この時期の天気予報を見ると日本という国の多様性がわかります。 同じ日の予報で北海道と沖縄では20℃以上温度が違う。一つの国土の中に亜寒帯から亜熱帯まで有す... -
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【第4回】 日本人とお米のTNGR
かつて、ひとまとめにして「隠れキリシタン」と呼ばれた方々がおられます。慶長の禁教令の後、邪教としてキリスト教を信仰することが禁じられた後も、取り締まりの輪を潜り、密やかに信仰を続けキリスト教を棄てなかった人々。 キリスト教史に名高い「信徒... -
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【第3回】 タカムスヒ カミムスヒという神
何かを成すにあたって、大事なこととして時と縁というものがございます。他の全ての条件は揃っていたというのに、この二つに恵まれなかったが為に上手くいかないこともあれば、そのつもりはなかったのに、この時と縁に恵まれた故に、ことを起こしたものが... -
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【第2回】 アメノミナカヌシとのTNGR
お散歩大好きな犬でさえ 「お外に行きたい」 とおねだりはしても冷房の効いた部屋の中の涼しさと冷房を入れていない部屋の外の暑さを比較して、お家の中でもこんなに暑い。お家の外はもっと暑いと冷静に判断し、おねだりを撤回して涼しい部屋の中にUターン... -
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【第1回】 古事記の神と人とのTNGR
コロナの状況もだいぶ落ち着いてまいりまして、このまま終息することを願っているのですが。私、大丈夫だと見極めがついたらしたいなあと思っていることがございます。 内幸町にイエローバンブーというベトナム料理店があるのですが、とある理由から、...